インタビューいんたびゅー
おとうさんも、おかあさんも「お前も、もう大人だよね」なんて云うけれど、ほんとに大人って、なにがなんだかわからない……っていうより、なんで、ふたりは離婚前と変わらないのだろう。というより、まえより仲が良さそうなのはどうして? お父さんはテキトーだし、お母さんは難しい顔ばかり。どれだけ話してみても、疑問は深まるばかりで……
この作品は『パブー』にて販売しています。いかるが
本作品が、知古文庫の処女作ということになります。私としても、これまでブログに投稿するサイズのものしか書いていなくて、分量のまとまったものは、これが初めてです。ジュニア小説のテイストで、主人公とおなじ年代の中学生くらいの子にも読んでもらえたらいいなと思っています。
私は小さいころから、つねにあれこれ空想しているアレな子どもでして、この話の原型は10歳くらいに考えていたお話です。おぼろげな記憶をたどりながら書きました。とはいえ、そのころのことですから、ほかに魔法とか、超能力とか使う、ときには好きだった少年漫画のキャラクターが登場してくる、めちゃくちゃな物語のなかの、ひとつの話だったと思います。なぜファンタジーのなかに、特殊な家庭環境に悩んでいる女の子の話をとつぜん挟みこんでいたのか、我ながら、その部分はよく思い出せません。
知古
もともと、電子書籍を無料で公開できるサイトで発表した作品だったのですが、「どうしても印刷にしたい」と思いが出てきて印刷、製本しました。結果、知古文庫の活動の元となった作品です。
糸かがりで手製本しました。女の子のお話なので、ちょっとかわいらしいく、背を赤い刺繍糸で編んでいます。また、横組みの本文組みは、『欧文活字』(高岡重蔵、烏有書林刊)という本の「My Typography」の組版に感銘を受け、参考にさせていただきました。本文書体に、大好きなフォント解の解ルナを使ったり、好きなことを思いきりできる、自主制作の楽しさにも目覚めましたものでもあります。