手ぬぐい慕情—私本手拭蒐集録—
1日1枚手ぬぐいを紹介していくTwitterアカウント「毎日、手ぬぐい」(@washclothNeco)の運営者・知古つとむが、 物欲に身を任せ蒐集している手ぬぐいを、ただ紹介する小冊子。 旅先で、雑貨店で、オンラインショップで集めた手ぬぐいたちを、フルカラーで掲載します。 ※「毎日、手ぬぐい」で紹介した投稿(未掲載含む)の加筆・修正+αの内容になります。
いかるが
いつのころからか、知古が手ぬぐいを集め出したようで、旅行の土産にとたしか何枚か貰った記憶がある。それ以前から微妙に中途半端な収集癖があることを知っていた。児童文学、レトロゲーム、文房具なんかも好きみたいだし、ともかく心の隙間を物欲で埋めるタイプの人間だということだ。 本人も言っていたように、今回、こうしたコレクションを本にできたことは物欲の供養なのだろう。そして、すまん。私は今回これといってかかわっていないのでたいしたコメントができない。
知古
ふとしたことから手ぬぐいに興味を持つことになって、いつのまにか100点を超える手ぬぐいを所有していることに気づいた。こういったコレクション的なものは、いつも部屋に溜まっていくだけなので、ナントカできないかと考えた。自主制作とはいえ、本を造っているからには、こういった残しかたもあるだろうと思い作りはじめた。しかし、低予算で自宅の部屋で制作を始めたものだから、どうも上手く撮影ができない。一度レイアウトまで完成させたものの、写真のできばえが気にいらなくて、それで倦んで一度制作が頓挫してしまった。ふてくされてレトロゲームで遊んでいた。 久しぶりに会った友人に会ったとき、この制作のことを話し、「それならSNSででもできるのではないか」といった話になった。それで、「毎日、手ぬぐい」というTwitterアカウントで、毎日1枚紹介をすることにした。原稿はすでに書いていた本のものを、少し編集し直して使った。この作業は楽しかった。 アカウントの運営を始めたあたりで、やはり本にしておくべきではないかと、重い腰をあげ、手ぬぐいを再度撮影しなおすことにした。できばえがよいかと言えば、やはり自宅撮影のものでしかないのだけれど、ともかく、形にすることができてなによりだ。 いろんなかたにやる気をいただいた。あらためて感謝を送りたい。