書影:身体論

身体論

いかるがつみき/作 知古つとむ/イラスト

B6判 96頁

ソフトカバー

身体論しんたいろん

眼・肩・臍・くるぶし……身体の部位をテーマに、書き下ろした16編の物語。
ときにはやさしく、ときにはナンセンス。ときには異次元にもむかう短編集。
第二十七回文学フリマ東京の新刊。

いかるが

むかし喫茶店に置いてあったおみくじルーレット。そこから、占いの代わりに物語が出てきたら面白いな、と云う企画を第二十七回文学フリマ用につくりました。中に入れる物語をどうしようと考えたときに、身体の部位をテーマにした作品を10作くらい作れば、ちょうどいいんじゃないかなと思いました。で、書きはじめたのですが、どうも文字数が定まらない。おみくじルーレット用にするならば、800文字も入らないだろうという計算なので、とてもまとめきれなくなりました。それなので、身体にまつわる話は『身体論』という短編集にして本にまとめることにしました。 本作は、とにかくくだらないものを書いていこうと決めました。身体をテーマにしているせいか、いつもよりエロめです。

知古

学生のころ、人体デッサンの一環で解剖学の本を読んだりしたのですが、今回身体がテーマと云うことなので、あらためて本を買って読みかえしたり、人体模型を買ったりしたのですが、筋肉の位置とか、ぜんぜん憶えていない。すっかり忘れていました。というより、細かいことに拘泥しなくなっていたというのか、基本的な人体の比率以外はすっかり頭の隅に追いやってしまっていたようです。最近、衰えが加速しているので、筋肉の鍛え方とかに興味が出てきたので面白いです。 人体研究といいながらヌードばかり描きました。学生のころは恥ずかしくて描けなかったんですよ。大人になりました。