転校生てんこうせい
わたし(なんか)があいつで、あいつがわたし(なんか)で――
日陰に棲息する女子高生の僻み・嫉み・初恋ものがたり。
あらたな視点で切り込む、肉体と魂の対話《ダイアローグ》
いかるが
私みたいなイロイロとこじらせてしまった人間ともなると、肉体とか精神とかについてとか、日頃からうつうつ考えたりするワケで……いつか書こうと思っていた、心と身体についての私なりの解釈を、女子高生の恋愛物語、それも入れ替わりモノという設定の話にすることにしました。タイトルは、おこがましくも有名作品から拝借しました。
「文学フリマ裏話」というところで、制作についてのエッセイを書いていますが、当初短い話にしようとしていたのに思いがけず膨らみ、単行本にすることになりました。
知古
製本印刷は印刷会社で、カバーと帯を自宅のプリンタで刷りました。紙の選択に悩み、表紙が4色できました。文学フリマでは、ご購入してくださったかたに希望の色を選んでいただいたのですが、割合選ばれる色がバラけていて、なかなか興味深いものがあります。
この本は、わりあいエロを狙っていこうという話だったので、装画もちょっとそれっぽく描きましたが、私のできるエロはこのくらいです。そのほかに、口絵に涅槃図を描きました。